パルプの漂白
過酸化水素は品質・コストの両面に優れた漂白剤として紙の原料であるパルプの漂白剤に針葉樹・広葉樹を問わず使用されるほか、特に新聞用紙の主原料となる古紙の漂白脱墨に多量に使用されます。
繊維の漂白
綿・羊毛・絹等の各種繊維類の漂白に古くから使用されており、最近はそのほか合成繊維の漂白にも特殊な技法によって広く使用されています。
工業薬品
非常にマイルドな酸化剤としての性質から工業原料として様々な面で使用されており、特に有機・無機過酸化物、亜塩素酸ソーダ、エポキシ樹脂等の原料をはじめ各種工業薬品の酸化剤として用いられるほか電子機器関連機材の精密加工などにも使用されています。

その他
医薬品に用いられるほか公害処理、スケールやスライム除去など各種の環境浄化剤として使用されています。
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無色透明で、水にいかなる割合でも均一に混合します。
重金属や異物の混入がなければ極めて安定です。
種々酸化反応に用いられ、反応生成物は水だけですので、二次公害の心配がありません。
多くの有機、無機化合物と結合して付加化合物を作ります。
有機過酸化物、エポキシ化合物、グリコール化合物、その他の酸化剤として使用されます。
設備の損傷が少なく、ステンレス、ポリエチレン、PVCなど各種の材料を使用できます。
| 1818年 |
過酸化水素は、1818年フランスの化学者テナードにより発見されて以来、多くの化学者の注目を浴び、製造法、用途の研究がなされてきました。 |
| 1880年代 |
最初の工業的製法は、「過酸化バリウム〜硫酸法」であり、この反応で得られた希薄過酸化水素を蒸留して製品化するものでした。 |
| 1908年 |
アメリカにおいて「電解法」による過酸化水素製造が開発されました。この方法は、硫酸塩を電解して得られる過硫酸塩を、更に分解して過酸化水素を製造する方法であり、その後約半世紀の間、工業的製法の主流として君臨してきました。 |
| AOプロセスの登場 |
「電解法」の普及とともに過酸化水素の用途が大きく開け、羊毛や綿の漂白を初めとしてロケットの燃料などにも利用されるようになり、更に大規模で合理的な製法の開発が望まれてきました。
第2次世界大戦前、ドイツでハイドロキノン類を自動酸化して過酸化水素を製造するという画期的な方法、即ち「AOプロセス(Auto Oxidation Process)」が登場しました。このAOプロセスは、純度の高い過酸化水素を大量に製造することが可能ですが、まだ多くの欠陥があり、改良を要するものでした。
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| 1958年 |
戦後、様々な会社、化学者によりAOプロセスの検討が試みられた結果、1958年、イギリス「ラポート社」により、アンスラキノンを用いるプロセスが完成され、工業的生産が開始されました。 |
| 今日では、 |
AOプロセスは全世界で運転されており、弊社の過酸化水素もこの方法で製造されております。
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| 濃度 |
35w/w% |
60w/w% |
| 過酸化水素比重 |
(wt%) |
1.13 |
1.24 |
| 沸点 |
(℃) |
108 |
120 |
| 凝固点 |
(℃) |
−32.8 |
−55.4 |
| 蒸気圧 |
(mmHg)(30℃) |
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| 全圧 |
(H2O2+H2O) |
23 |
14.6 |
| 分圧 |
(H2O2) |
0.36 |
0.9 |
| 粘度 |
(cP)(20℃) |
1.11 |
1.21 |
| 有効酸素 |
(%) |
16.5 |
28.2 |
| 項目 |
JIS規格 |
弊社製品規格 |
| 60w/w% |
35w/w% |
60w/w% |
35w/w% |
| 過酸化水素濃度 |
(wt%) |
60.0以上 |
35.0以上 |
60.0以上 |
35.0以上 |
| 蒸発残分 |
(wt%) |
0.10以下 |
0.10以下 |
0.02以下 |
0.02以下 |
| 遊離酸(H2SO4として) |
(wt%) |
0.05以下 |
0.05以下 |
0.01以下 |
0.01以下 |
| 安定度 |
(%) |
97.0以上 |
97.0以上 |
98.0以上 |
98.0以上 |
過酸化水素はその強力な酸化力によって、有機あるいは無機化合物の酸化剤として用いられます。
ところが、より強力な酸化剤に対しては還元剤として作用。この二面性が過酸化水素の化学に、多様性と複雑性とをもたらします。
また、反応に係わる物質としての酸素を放出した残存物質は水のみであることが、副生成物の処理に制約のある化学反応や化学合成に適した化学品といえまるでしょう。
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